こんなに頑張っているのに・・・なんだか疲れた。
こんなお悩みに回答します。
会社のために、夜遅くまで頑張って仕上げ資料などを上司へ提出した際、素っ気ない対応でがっかりしたことってありませんか?
せっかく頑張ったのに、感謝の言葉もなく、まったく褒めてくれないなんて・・・みたいな。
家事や育児など、1日クタクタになるまでやったのにパートナーからは「ありがとう」の一言もなくイラッとしたり。
結論を先にお伝えすると、褒められたいという心理は人間の承認欲求から感情です。
自分が何か行動を起こした際、誰かにその結果やプロセスを褒めてもらたいというの当たり前のことです。
でも、褒めてもらうことが目的となって行動を起こしてしまうのは危険です。
結果的に誰からも認めてもらえないと体と心にも悪影響です。
他人からの評価に左右される生き方はストレスが溜まって疲れるだけです。
褒めてくれない相手に対して怒りを感じたりして、結果的に人間関係を壊してしまうケースも。
でも、他人が悪いわけではなく自分が相手に対して求めてすぎてしまっているだけです。
本記事では褒められたいと思って思う心理とデメリットを解説します。
この記事を読んで、褒められたいという感情と上手に付き合えるようになって余計なストレスは抱えないようにしてください。
褒められたい心理は承認欲求

なぜ人は「褒められたい」と思ってしまうものなのでしょうか。
実は「褒められたい」と思ってしまう理由の根底にあるのは人間だれもが持っている欲求にあります。
マズローの法則で言うところの承認欲求に当てはまります。
ちょっと長いですが、重要なことなので引用します。
承認(尊重)の欲求 (Esteem)
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。尊重のレベルには二つある。
低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。
マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。
高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる。出典:wikipedia
ポイントは低いレベルと記載されている尊重要求。
「褒められたい」という願望で疲れてしまっている人の多くは、他人からの評価を気にしてしまっている人たちばかりです。
- 自分でコントロールができず、欲求が満たされいことにストレスを感じる
- 相手から良い評価をもらうために一生懸命になる → 消耗して疲れる。
褒められたい気持ちを抑えるべき3つの理由

「褒められたい」とい願望を持つことはデメリットばかりでおすすめしません。
以下、その理由を並べてみました。
- 他人からこき使われる
- 褒められたい気持ちが増幅して苦しくなる
- 自分が褒められることを優先した行動をしてしまう
1つ1つ解説します。
他人からこき使われる
これがもっとも大きなデメリットと言って良いですね。
自分の目的が「褒められること」となってしまうと、他人からいいように使われてしまう可能性が高くなります。
当然、ヘトヘトになって疲れます。
気持ちも体力も、消耗してゲンナリしてしまいます。
とにかく褒めてもらいたいという気持ちを優先すると、仕事であればサービス残業や休日出勤なども、つい頑張ってしまうわけです。
本人はもはやお金のために働いているのではありません。
当時の経験は決して無駄ではないんですけど、やはり度が過ぎてしまうのはダメですね。
そういった褒められたいという気持ちを逆手にとって、こき使おうとしまうブラック上司や会社がいるのも事実なので注意が必要です。
褒められたい気持ちがモチベーションに影響する
褒められない状況が続いたり、満足の行くような褒められ方をしていない状況は精神的に辛くなります。
つまり他人の評価に依存した生き方になってしまうので、常に他人が言動や行動が気になるようになってしまいます。
当然、相手から褒めてもらえない状況が続けばモチベーションに影響して、やる気を失ってしまいます。
一方、褒められるような状況が続いたり、満足のいく褒められ方をされていれば、モチベーションは維持され、やる気に満ち溢れた状況になります。
もはや当人にとっては、褒められることが愛情の一種になってしまってますよね。
恋愛をしているような状況と変わりはありません。
自分が褒められることを優先した行動をしてしまう
つい褒められることばかりに気を取られてしまうあまり、ただ純粋に相手のために行動ができなくなる可能性があります。
つまり「褒められる」という対価を得られることを優先してしまい、それ以外の行動はやる気がないといった感じです。
会社などの組織であれば、上司や先輩などの上ばかりを見て仕事をするようになります。
というのも、後輩や部下からは褒めてもらう機会はないから。(感謝の気持ちは言ってもらえますけど。)
褒められたい気持ちにメリットはある?

「褒められたい」と思うことが自分にとって良い影響を与えるのかについて、考えてみます。
正直、大人になってしまうと、メリットはなさそうです・・・。
なぜなら、褒められることが目的で仕事や趣味などはしないですよね。
誰かに喜んでもらうとか、助けになるとか、自分のために努力するとかが本来の目的です。
子供であれば、本人のやる気を引き出すためにあえて親や先生が褒めるという行為を活用する手はありそうです。
自分の意思と判断で行動するのが本来あるべき姿で、他人に見返りを求めるのは決して良いこととは言えません。
褒められたい心理と今すぐやめるべき理由(まとめ)

「褒められたい」という願望は決してプラスな影響を与えることではないことをお伝えしてきました。
身も心も消耗するだけなので、そんな気持ちをそもそも持たないようにするのが一番。
そうは言ってもお坊さんのような修行をしなければ欲求を抑えるのは簡単なことではありません。
そのため他人に褒めてもらうということを目的化するのではなく、あくまでも他人からの評価は「おまけ」程度に捉えましょう。
あらかじめ何か行動を起こす際には、他人からの評価ではなく自分なりの目的や目標を設定するのがおすすめです。
どうしても褒められたいという気持ちが抑えられない時には、自分で自分のことを褒めるというのも1つの方法です。
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