内容を理解できる、簡単な読書の方法はないかな・・・
こんな悩みにお答えします。
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は古典を原文(翻訳したもの)で読んで消化不良のまま終了。
ですが、漫画で書かれた古典を読んだところ、スムーズに理解できました。
結論を先にお伝えすると、古典が苦手な人にはマンガ本がおすすめ。
- 古い言葉も現代語で書かれている
- ストーリーもイラストがあるから分かりやすい
理由は上記の通り。
古典を理解する上では、当時の時代背景など予備知識も必要ですが、漫画であれば、それも不要。
小学生・中学生くらいからでも分かるように書かれています。
ちなみにデメリットは著作の原文の内容を丸ごと反映していない点。
漫画だけでは古典の全てを理解したとは言えません。
とはいえ、漫画で大まかな内容と重要なポイントを知れます。
本記事では古典を読むべき理由をお伝えしつつ、実際に読んだ本(漫画)のメリットを紹介します。
この記事を読めば古典で挫折するようなことはなくなりますよ。
古典とは?

そもそも、古典って読んで字の如く古い時代に書かれたもの。
別に読まなくてもいいんじゃない?と思われるかもしれません。
でも、意味を知ると考え方が変わります。
古典(こてん)は、古い書物、形式。また、長く時代を超えて規範とすべきもの。
出典:Wikipedia
上記通りです。
ただの古い書物ではありません。
現代でも読む価値があると言われているのが古典です。
古典を読むべき理由

具体的に古典を読むべき理由が2つあります。
- 普遍的な考えを学べる
- 思考の柔軟性と想像力を養える
上記の通り。
順番に紹介します。
普遍的な考えを学べる
古典が現代でも長きに渡って読み継がれてきたわけですから意味があります。
つまり今の時代にも通じる普遍的な考えを学ぶことができるから。
今の世の中、様々な新しい技術は生まれています。
でも、人の心理や考え方って昔とさほど大きく変わらない部分もあります。
例えば、僕が最近読んだ以下の古典。
- ショペンハウアーの「幸福について」
- ゾンバルトの「経済生活」
上記でも、現代の仕事に対する価値やビジネスで共感できる部分は多数あります。
ちなみに経営者や政治家など世のリーダーと呼ばれる人は古典を読む読書家が多いと言われています。
アメリカの元大統領のオバマ氏の愛読していた本もシェークスピアの戯曲や白鯨など古典が多いので有名です。
思考の柔軟性と想像力を養える
今まで自分が持っていなかった価値を古典から学ぶことで、思考の柔軟性と想像力を養うことが可能です。
なぜなら、古典が書かれたた時代と現代は大きく異なるから。
今は当たり前と思うことも過去では非常識と言われていたことなどよくある話。
例えば、身近なところだと、自分の父や祖父と話をした時。
全然話が噛み合わないことってありませんか?
逆に言えば、自分にはない考えや発想を持った人と話をしているとも言えます。
古典を通じて古いけど新しい価値や感性を身につけると、頭も柔らかくなり、想像力も豊かになります。
古典が挫折しやすいポイント

僕が古典の原文を翻訳しただけの文章で読んで挫折したポイントは以下の通りです。
- 文章が難解
- 情景が浮かびにくい
ちなみに最初に読んで挫折したのは、マキアヴェリの君主論です。
文章が難解
僕の語彙力の不足かもですが、時代のギャップもあり古典は読みづらいです。
当たり前ですが、古典が書かれた当時とは言葉や表現方法も変化しています。
なので、現在の本と比べれば文章がとっつきにくいです。
もしかしたら慣れの問題かもしれません。
でも、慣れる前に読書が嫌になって挫折してしまうのが多いのではないかって気がします。
また古典を読んでみて感じこと。
前提として、その分野に関する知識を持ち合わせた人向けに書かれている印象です。
なので、文章が読めても、当時の時代背景等も含めた教養がなければ理解するのが難しいと言っても良いです。
例えば、旧約聖書から引用された言葉が載っている白鯨。
そもそも聖書の読んだことがないと、引用された内容を意味するのに苦労します。
情景が浮かびにくい
先ほどお伝えした一定の知識を持たなければ古典の理解が難しいにつながる話です。
古典でも、当時の形式や道具などに関する知識を持ち合わせていないと理解に苦しむことになります。
例えば、平安時代に書かれた源氏物語。貴族の暮らしや時代背景に対する知識を持っていると本の内容に対する理解度も変わってきます。
つまり話を理解する上での知識を持ち合わせていないと、古典を楽しむのは難しくなります。
そもそも本に集中できない人は以下を参考にしてみてください。

古典を漫画で読むメリット


古典を漫画で読んでみて良かった点は以下の通りです。
- 分かりやすい
- 夢中になれる
順番に解説します。
分かりやすい
言葉ではなくて絵で伝えてくれるおかげで、とにかく分かりやすいです。
以前の原文の和訳を読んでいた時のように、眠くなることはありません。
今まで、原文の1つ1つの言葉の意味が分からず立ち止まることもなくなりました。
- 言葉の意味を補完してくれる絵の存在
- 1文が短くしてある
上記が分かりやすさのポイント。
夢中になれる
漫画は淡々と作者の考えを述べている哲学書でも人を引き込むストーリー仕立て。
次々と展開が変わる仕掛けがされているので、飽きるどころ夢中になって読むことができます。
ちなみに、僕が読んだマンガの古典は週刊少年マガジンでお馴染みの講談社が出版元です。
原作の内容を活かしつつ、エンターテイメントとしての面白さもしっかり表現できている感じです。
古典を漫画で読むデメリット


これは念のため。
古典を漫画で読んだだけで、理解した気になってはいけません。
あくまでも原作の良い点を選び抜いて作られたのが漫画です。
ちなみに実際に古典を漫画にした編集者の人も以下のように述べています。
名著を翻案して漫画のストーリーにすることには批判もあると思いますが、まずは読者に内容をざっくりとわかっていただくということが大事。ネットでも、面白かったから原本にも挑戦してみようという反響があったのはうれしいですね。
古典のおすすめ漫画を紹介


僕が最初に読んで、グッと引き込まれた古典の漫画は以下の通りです。
- 幸福について
- ツァラトゥストラはかく語りき
- ユダヤ人と経済生活
軽く内容も触れておきます。
幸福について


“あなたはいま幸せですか?”と問われたらなんと答えよう。幸せな人も、そうでない人も。しばしショーペンハウアー先生に耳を傾け、幸福について考えてみよう。自身の生涯を通じて、幸福とは何かについて思索したエッセイ「幸福について」を、ドラマチックに描き幸福の本質に迫ります。
著者名 原作:ショーペンハウアー 著:Team バンミカス 著:伊佐 義勇 発売日 2018年04月11日 価格 定価 本体600円(税別) ISBN 978-4-06-510649-5 判型 A6 ページ数 192ページ 出典:公式ページ
ツァラトゥストラはかく語りき


“神は死んだ””超人たれ!”ニーチェの残したアフォリズムの数々の本当の意味を、ひとりの少年の成長物語を通じて解説。読むと元気のでるまんが作品に仕上げました!
著者名 原作:ニーチェ 著:堀江 一郎 著:十常 アキ 発売日 2018年05月11日 価格 定価 本体600円(税別) ISBN 978-4-06-511176-5 判型 A6 ページ数 192ページ 出典:公式ページ
ユダヤ人と経済生活


「資本主義はユダヤ人が発展させた」という説を主張し、彼らの宗教観、歴史をひもとくことでこれを論証したゾンバルトの代表的名著をまんが化。ユダヤ人はどのようにして財を成していったのか。経済の中心となったユダヤ人の移動が国家の栄枯盛衰をもたらすさまを描きます。
著者名 原作:ゾンバルト 著:名波 優太 発売日 2019年03月12日 価格 定価 本体700円(税別) ISBN 978-4-06-515042-9 判型 A6 ページ数 192ページ 出典:公式ページ
古典が難しい・・・解決法は漫画だった(まとめ)


本記事では古典を読むべき理由をお伝えしつつ、実際に読んだ本(漫画)のメリットを紹介しました。
漫画って子供の読み物という意識があったのですが、古典の漫画を読んですっかりイメージ変わりました。
原本の難しくとっつきにくい内容をわかりやすく表現する編集者の技術は見事なものです。
なお、おすすめした本以外にも、多数の漫画が各出版社より販売されています。
ネットで本を探すに際には「古典」「漫画」とキーワードを打ち込めばOKです。
日本の古典(古事記や徒然草など)も多数あるので、この機会に手に取ってみるのもおすすめ。
ちなみにキンドルの読み放題サービスを使えば、金額を気にせずに古典の漫画を楽しむことができます。


