知人の紹介で転職するのってありですか?
- 知り合いから紹介で転職するのはあり?
- もし断る場合には、どうしたらいい?
こんな悩みにお答えします。
結論からお伝えすると、知り合い経由で転職するのはNG。
仮に待遇の良い条件だったとしても断るべし!
なぜなら、転職が必ずしも成功するとは限らないから。
正直、会社は入って実際に働いてみないとわからないことだらけ。
ちょっと後ろ向きですけど、もし失敗すると紹介した知人・紹介された自分・または転職先(会社)のいずれか又は三者とも不幸になる可能性があります。
事実、僕は過去に同じ方法で転職しましたが、以下のような結果になりました。
- 紹介した知人と関係に亀裂が入って音信不通
- 会社からの期待値が高すぎて、3年続かずで退職
きっと紹介をしてくれた知人にとっても「あの時ゴウを紹介したのは間違えだった・・・」と後悔しているはず。
また採用した会社にとっても「知り合い経由で採用して失敗だった」となっていることでしょう。
そして、僕もあの時、なぜ「断る」という選択をしなかったという辛い過去の記憶が残っています。
上手くいけば、それぞれにメリットがあって素晴らしい話。
でも、上手くいかなかった場合のリスクが高すぎです。
本記事では、前半に知り合い経由での転職がおすすめできない理由をお伝えします。
また後半では知り合いから紹介のお誘いを受けた時の上手な断り方について解説します。
この記事を読めば知人の紹介に頼るようなリスクのある転職活動を避けることをやめようという決意ができますよ。
知人の紹介で転職していはいけない3つの理由

まずは、知人経由で転職を断るべき理由をお伝えします。
- 知人の顔に泥を塗る可能性あり
- 余計な重圧との戦い
- 紹介された手前、身動きが取りづらい
上記の通りです。
1つ1つ順番に解説していきます。
知人の顔に泥を塗る可能性あり
転職先で紹介された人が思うように力を、紹介した知人の会社からの信用を失う可能性があります。
つまり期待される成果が出せないと、知人に恥をかかせてしまいます。
そして、会社と知人との関係も悪くさせてしまうかもしれません。
自分が原因で知人と会社との関係性がこじれてしまうのって嫌ですよね?
採用した会社が知人に対して「コイツは人を見る目がない」と思われてしまうわけです。
ちなみに、僕は以前に同様の経験済み。
知り合い経由で転職したものの、思うように仕事の成果が上がらず、苦戦している時期がありました。
その際、紹介した知人から頻繁に連絡をくれたんですよね。
はじめは自分へ気づかいをしてくれる優しい奴だと思っていたわけですよ。
ても、現実は違いました。
知人はただ紹介した側として、自分の評判が下がってしまうことを恐れていただけ・・・。
その後、僕は新たな転職先を探すことを決意。
そのため、結果的に知人の顔に泥を塗ることになり、その関係に亀裂が入ってしまいました。
正直、転職が必ず成功する保障はどこにもありません。
そのため、最悪の場合を想定してしまうと、わざわざ知人の紹介で転職するのは避けた方が無難です。(リスクが複数発生するというわけです。)
余計な重圧との戦い
知人経由で転職された場合、余計な重圧と戦いが発生して、ストレスが増えます。
「余計な重圧とは?」は以下の通りです。
- 知人が会社に伝えている実力や人間性などの前評判
- 知人への恩返しする意味での重圧
もう入社前から知人が色々と前評判を吹き込んでしまうと、それが勝手に一人歩きしてしまうと大変です。
例えるならば、ドミニカとやキューバなどの外国から来た助っ人が日本のプロ野球に入団してきたようなもの。
実績はよくわからんけど、なんとなく凄い奴が来たぁーってっイメージ。
そのため、入社する側としては触れ込み通りの結果を出さなければならないというプレッシャーにやられてしまいます。
期待値が最初から高いので、失敗すると期待値とのギャップで評価は、グッと下がる危険性もありです。
また、紹介してくれた知人への恩返しという意味での重圧も背負わなければなりません。
わざわざ知人が自分のことを思って紹介してくれたわけですから当然のこと。
入社直後から、猛烈に頑張ろうと気合いが入ります。
なので、余計な力が入ってしまい、どうでも良いミスなどを犯してしまったりしますね。
普通は、仕事はあくまでも自分のため。
でも、紹介で入社すると知人のためにも仕事を頑張るといった余計なプレッシャーが発生してしまいます。
紹介された手前、身動きが取りづらい
不平や不満を言うことはご法度、そして簡単に辞められなくなります。
なぜなら、紹介という信頼をもとに成り立っているので、好き勝手な行動を取ってしまうのもNGです。
そもそもコネで入社したわけですから、既にお世話になっている知人や受け入れてくれた会社に対して頭が上がらない状況なのです。
ここで問題になるのは、入社後のこと。
もしも会社の社風が合わなかったり、経営理念などに共感できなかったとしても、不平や不満は言わず我慢が必要になります。
また、大変なのはそう簡単には辞められないこと。
入社してみないとわからない現実があるとはいえ、紹介した側も会社側も長期で働くことを前提にして採用したわけですから、それを簡単に裏切るわけにはいきません。
もし、どうしても転職先の会社で働くことが苦しいとなった場合には、紹介してくれた知人に対して仁義を切っておく必要があるので、そういった意味でも面倒な話です。
知人の紹介で転職を成功するための条件

これまで知人の紹介で転職するのはリスクが大きいので断るべきとお伝えしてきました。
ただ、それはあくまでも後ろ向きで悪い方向に流れたケースを想定しての話。
もし、以下の条件に当てはまる場合には、成功する可能性がグッと上がります。
高度なスキルを持っている
これに尽きます。
なぜなら、どこの職場に言っても活躍できるだけの力を持っているから。
ぶっちゃけ、紹介であろうが、一般採用であろうが怖いものなんてありません。
そのため、知人がよっぽど自分の実績を盛るようなことがなければ、普段通りの実力を出すだけで十分。
入社前からの期待値が仮にあったとしても、何も余計なプレッシャーを感じることもなし。
また、入社時に「わざわざ入社させてあげた」というようも恩着せがましい状況にもなりません。
むしろ入社してくれてありがとうって感じだと思います。
会社に対して遠慮や我慢したりする必要もなく、もし合わないとなれば常識的な範囲のもと退職の手続きを取れば問題ないです。
僕の会社にも、以前エンジニアの方で素晴らしい実力を持っている人が知人の紹介で入社してきたことがありました。
たった3ヶ月くらいの期間でしたけど、短い期間でも目覚ましい成果を出されていたので、円満退社って感じでしたね。
知人の紹介で転職する時の上手な断り方

おすすめの断り方は以下の通り。
- 自分の実力を考えると、転職後に絶対に活躍できるとは限らない。
- 仕事に失敗したことで、会社や知人にも迷惑をかけてしまう。
- せっかくのありがたい話だけど、気持ちだけで十分。
ポイントは相手がわざわざ紹介してくれた気持ちに感謝しつつも、自分の実力に過信せず謙虚な姿勢を見せること。
まあ、見方によっては、「コイツは転職することにビビってるんだな」と思われてしまうかもしれませんが、むしろ好都合。
だって、それ以上はしつこい勧誘をしてくるようなこともなくなるはずです。
なお、既に知人の紹介経由で面接などを受けて既に内定をもらっている状況で辞退をする場合、会社と知人の双方に対して丁寧な対応が必要です。
特に会社は内定を出すにあたって、それなりの労力を使っているのも事実。メールで簡単に済ませることはせずに、電話や対面でお伝えするのが望ましいですね。
くれぐれも、このタイミングで自分をアピールすることは避けましょう。
自慢がうざいと思われないための対処法|自分の話ばかりする男は注意
知人の紹介で転職しないで新しい仕事につく方法

やはり、自分の実力で自由に転職先を探して選ぶのが一番。
余計なことを気にしたりもせず、自分がやりたいことが実現できる環境を自由に探しましょう。
ちなみに僕が過去に転職を行った際に利用したサービスや方法は以下の通りです。
転職に必要な自己分析を効率的で第三者の客観的な意見も取り込みたいなら、転職エージェントの活用したり、無料で利用できる診断サービスなどを活用してみてください。
また、自分の興味のある企業が採用の募集を行っていない場合に活用したい方法を「裏技で転職 採用募集してない企業へ応募する方法」合わせてチェックしてみてください。
知人の紹介で転職は断るべき3つの理由(まとめ)
- 失敗すると紹介した知人の顔に泥を塗り、人間関係が崩壊する
- 知人経由だと余計な情報で会社の期待値が上がる
- 知人の期待に応えようと一生懸命になるとストレスがたまる
- 紹介経由だと入社後の立場が弱く、簡単には辞められない
- 高度な専門性や技術などのスキルがあれば知人経由の転職はOK
- 断る場合、感謝の言葉と謙虚な姿勢で丁寧に気持ちを伝える
知人の紹介での転職を断るべき理由についてお伝えしました。
紹介であれば、採用のハードルも一気に下がるので、なかなか転職が決まらない状況だったり、志望度の高い業界だったりすると、ついお誘いを受けたくなるもの。
入社後のことは蓋を開けてみないとわかりませんから、合うか合わないかは当然わかりません。
知人が「お前だったら、絶対に大丈夫」と言ったとしても、それはあくまでも知人の価値観によるもの。
そのため、気休め程度に受け取ったがほうが良いでしょう。
また知人は紹介した側として、仮に転職に失敗したとしても責任などは取ってくれません。
自分の将来を決める大切な転職ですから、他人のせいにしないためにも、やはり自分の実力で自分の望む転職先を見つけるのがもっとも良いはずです。
人気記事 IT系企業に実績のある転職サイト、転職エージェント3選|初心者向け
会社のためではなく自分のために働くべき3つの理由【仕事より大切なこと】